こんにちは!
1年生のデッサン課題、「手と紙コップ」が終了しました。
それぞれがじっくりとモチーフを観察して、集中力を切らさずに緊張感のあるデッサンが多く完成しました。
では、優秀作品の講評です。
シンプルな構成で画面がまとまっていますね。柔らかな色調で丁寧に描かれています。
全体的に優れた観察力で描き上げているので申し分ないのですが、若干構図が下に寄ったために上の空間が少し空いて見えるのと、親指の付け根の稜線が弱いので手前に見えて来ないところが惜しいです。(山本)
シンプルな構成にあっても手のポーズや紙コップの持ち方にさりげない変化をつけることで画面に動きを与えています。またタッチも手の複雑な動きを感じとって描いている様子が見てとれます。画面全体としてまだ少し弱く途中に見える部分がある点と、ポイントを絞って描き込んでいますがその密度や強さについてはもっと上げていきたいところですね。(河邊)
しっかりした基礎力を感じますね。様々なデッサン的な要素に気を遣って描いているのが見えてきます。構図も無理なく見やすくて良いデッサンですね。形も良くとれていますが、明るい暗いが少し分かれすぎた印象ですね。それぞれの中でのいる幅をもう少し増やせると更に良いですね!(佐藤)
構成や形どりの良さ、描写力など総合的に見てもよく描けていますが特に色のきれいさがひと際目立ちます。紙コップの白さと肌の質感の差、柔らかさを感じさせる光など品の良さを感じる美しいデッサンです。(河邊)
観察が丁寧で、最後まで集中力を切らさなかったことが全体の緊張感にしっかり繋がりました!だいぶ疲れたんじゃないでしょうか?あとはこれが自然に見えるのかどうかというところでたくさん葛藤してほしいところです!手首や関節の動きや表面的な質感を追って行けたらいいですね。(佐藤)
中間色の柔らかな色調で美しく描かれているデッサンです。手前と奥の表現をしていたり、手のしわの細かい流れをよく観察していた李、雰囲気だけでは終わらせない形への理解をしていこうという姿勢など、好感が持てるデッサンとなりました。ここから更に、人工物である紙コップと手の質感の違いを出すことや、コップに触れている指先の緊張感など、更に繊細にデッサンを決めていけるとどんどん良くなっていくと思います。(宮田)