潤徳日記

先日、足立学園の理事長先生が本校を見学して下さいました。両校とも千住町教育会を母体として、大正13年に本校が、昭和4年に足立学園が創立されました。

 初代理事長の堀内亮一先生は米沢上杉藩のお医者様のご家庭に生まれ、先生ご自身も現在の東京大学医学部で学ばれましたが、明治維新もあったことから千住で医院を開業されていました。医師として女性の社会や家庭の重要性を認識され、男子のみならず女子の高等教育機関の大切な役割を地域の方々に訴えがあっての、千住町教育会の設立、そして本校の創立と伺っております。そして、もちろん千住町教育会のメンバーの皆様も高等教育機関の重要性を認識され、両校の生徒たちの健やかな成長を願われていたことが想像されます。両校には千住出身の彫刻家、富岡芳堂先生の作品がそれぞれに作品が寄贈され、ヒマラヤスギも両校に植樹されております。

足立学園出身の理事長先生は在学当時、ヒマヤラスギで木登りをされていたとか。温かいエピソードも伺うことができました。そして、本校生徒の明るい品のよい振る舞いや吹奏楽部の演奏、美術デザインコース生の作品を心から嬉しそうに褒めて下さいました。本校の生徒たちにも温かい想いを寄せて下さる理事長先生に心から感謝し、学んでいかなければと思いました。

地元の方々の温かな見守りの中での学園生活に生徒たちと一緒に感謝し、日々の学園生活をより充実させていかなければいけないと改めて考えました。