こんにちは!
久しぶりのブログアップですね!今回は2年生の自画像デッサンの講評を紹介します。自画像はかなりポピュラーなモチーフで、昔はポートレートとしての役割があるなどその人柄をも写してしまうある種「自己紹介」のようなものです。皆の「自己紹介」はどうだったでしょうか?
しかしながら、去年も感じたのですが2年のこの時期は皆の成長をすごく感じる時期で、講評が楽しくなってくるんです!今回の自画像も良い作品がたくさん出て来ました!紹介しきれないので数点に絞ってご紹介します!
最終的にグッと完成度を上げて来ましたね。非常に丁寧で、挑戦的な姿勢を感じる点こそ少ないのですが全体の安定感は今回の課題ではトップクラスではないでしょうか。迷いなしにイイネボタンを押せちゃいます!課題点としては全体が優しすぎる所があげられるでしょう。丁寧なのは良いのですがやはり印象深さに欠けてしまいます。例えば、人体彫刻作品とマネキンの違いは何でしょう?丁寧に形を追っている点ではマネキンも秀作です。しかし彫刻はあえて荒々しさを残したり、張りを与えたり、密度を上げたり、逆に簡略させたりと、形の追い方が圧倒的に複雑です。その様な解釈が今のデッサンにより表れれば一枚の絵としても奥行きのあるものになるはずです。楽しみにしています!(佐藤)
モチーフ(鉛筆)の演出がやや唐突的な印象も受けますが、これがないとこの絵の緊張感が成り立たなくなるくらい自画像との関係は絶妙によくキマっています。緊張感のある構成の中でさりげないポーズの動きや表情など細部の動きまで繊細に捉えられていて飽きない絵ですが、見せ場での描き込みの固さと陰の形の密度が弱いといった課題もあげられます。今後さらなる完成度を追求していきましょう。(河邊)
少しだけ横を向いた視点で描きにくさもあったと思いますが、自然な印象で良く描けています。基礎的な力として形の量感から捉えているので立体物として人物が見えてきます。描き込みの部分でもう少し精度や密度が上がると見応えが増すので、もっと貪欲に描き切ろうとする姿勢で取り組むと良いでしょう。そうすると、ある段階から見える部分が増えてきます。(山本)
構図が安定していて見やすいですね。静かで自然な佇まいで、形もよくとれていると思います。ただ、その1つ1つ形の追求というところではまだ少しあっさり終わってしまっているように見受けられるので、もう少し形態感を意識した仕事を増やし、ある程度で満足せずにこだわりながらじっくり描き進めていくことでさらに魅力的なデッサンになりそうです。(光廣)
構成に紙を使う事で、画面の中の大きな陰影の差を見やすく表現できていますが、頭部を隠した面積が多く、少し量感が弱く見えてしまいます。存在感の強さが良く出せていますが、黒の色が似ている所が多く、沈んだ印象も感じられます。引く作業を入れて明るい部分の色幅を増やしていけるといいですね。(野口)
お疲れさまでした!皆ぐんぐん延びてますよ!次もデッサンも楽しみです!