こんにちは!
2年生自画像デッサンが終了いたしました。
それでは、優秀作品の講評です。☆
木炭紙大サイズでしたがしっかりと完成させましたね。描きっぷりがよくメリハリがよく効いています。髪の毛のデティールまで迫ったところはこのデッサンのひとつの見せ場となっています。髪の毛の思い切った黒さについてはこの画面のメリハリに一役買ってはいる反面黒さがやや単調で空間的な広がりを失くしている感もありますね。(河邊)
画面構成のアイディア・陰影のきれいさ・空間の広がり・描き込みといったいくつかのポイントを抑えた絵的な魅力のある作品です。やや濃い鉛筆で濃淡を使い分け、モノクロ写真的なトーンで色の幅を作れています。体の空間の見え方に対して、頭部や首、手の回り込みがやや平面的に見えるのが惜しい点です。(山本)
構成に工夫があり、人物の形も取れていて骨格まで意識が回っています。
描写の見所が作れそうな画面ですが、描ききれなかった印象です。もう少し顔や手の表情に時間をかけ、ピントを合わせるところや形の稜線、手前側を細部まで描き込めると良かったです。
(山本)
仏頂面ではありますが表情が語りかけてくるようで、いい顔を描けていると感じます。やや木炭がボヤボヤしている場所があり、物の場所の暗さとして定着していない点が気になります。あとは演劇的要素かもしれませんが、手がいかにも「添えた!」感が強いのが大根役者っぽく少しわざとらしいです。もう少しだけ自然なポーズに出来るとなお良くなるでしょう。(秦)
タッチに雰囲気があり、絵的な興味を引き立てるデッサンですね。精度も上がってきたので破綻も少ないです。しかしその両者がまだうまく噛み合っていないような気がします。端的に言うと、まだ表現に奥行きがない感じです。より複雑に、より印象に素直に、時には手癖や感覚に任せて、そして全体をまとめ上げ、なおかつ沢山描く。自分がうまくなるかの不安よりもそういう時間が何より大事ですよ!(佐藤)
しっかりと全体に手が入っている点に好感が持てます。一番気になるのは目の光が弱いところです。「目は口程に物を言う」、「目力」などと言われるよう人物の顔を描く際、とても重要な場所です。選挙のダルマの目玉みたいに後回しにしている生徒が多々見受けられましたが、最初から表情のある目を描いておきましょう。後は手の形や皮膚の質感までもう少し描けるようになると、より説得力が増すでしょう。期待しています。(秦)