潤徳日記

一昨日の松永信也先生の講演に参加いたしました。生まれつき全盲の方が、「私ピンクが好なの」と語ったというエピソードに涙が流れてしまいました。幼少時にピンクのお洋服が似合っているとお母様をはじめ親戚の方々に褒められたからだそうです。幼少時に周囲の方々から受けた深い愛情は何事にもかえがたく、そして、生きて行く上での大事な土台となるのでしょう。相手を思いやっての言葉掛けの大切さを再認識いたしました。昨年度同様に素晴らしい講演でした。

そして、私は生徒たちの講演中の様子にも感動いたしました。松永先生からもお褒めの言葉をいただきました。生徒たちは講演中に松永先生のお話しを一生懸命に心から受けとめ、そして、失礼のないように振る舞っていました。その真剣な眼差しから各自が障害のある方々との交流の仕方を学び取ろうという姿勢に溢れていました。

本校では3月に2年生が沖縄に修学旅行にでかけますが、その際には沖縄戦において女子学徒隊として従軍された方の講演のプログラムがありますが、その際にも生徒たちは真っ直ぐな眼差しで先生をみつめ一生懸命に話しを聞いております。その様子に講演されている先生が涙ながらに感謝の言葉を述べられるという学年もありました。

このような若者が明るい未来をつくってくれるのだと考えております。そして、このような伝統のある学校に30年以上勤務し、校長でいられることに感謝しております。生徒たちの言動を心から嬉しく思い、先生(先に生まれた者)として、生徒たちに貢献できたらと考えております。これからも生徒たちにいろいろ教えてもらえる毎日にワクワクしながら頑張ってまいります。