年が明けていよいよ一般受験の時期がやってきました!明日からは共通テスト、そして一月後半からは各大学の試験も始まります。
美術の先生たちで、一般受験をする美術コースのみなさんに応援メッセージを用意しました!
本番まであと少し。みなさんが今までの努力の成果を発揮できるよう願っています😊
佐藤先生
一般受験の皆さんへ
受験を前に、身も心もボロボロになっていることでしょう。辛いでしょうが、辛いことこそが至って健全なことです。
皆さんにとっての「受験」は、受かる為に存在しています。「受かったらいいなぁ」ではなく受からなくてはダメなんです。これは受験をする前の皆さんの心の話で、結果の話ではありません。
「こんなもんでいいんじゃないかな」とか「心や体を休めてあげよう」とか「こんなに辛い思いをして何の意味があるのか」とか「自分はもう伸びないんじゃないか」とか、そんな自己中心的な考えだけで手を止めている人はいませんか?そんなことを考えている間にどれだけの人に抜かれているかと想像してみてください。
現役で受かる事が凄いこととは思いませんが、現役で受かる人には共通点はあるような気がします。それは自分で答えを出せる人です。自分にとって超えるべき壁を自分の考えで超えられる人なんだと思います。そういう人は悩んで手を止めることはありません。
今からでも遅くありません!悩んで解決するものはありませんから、答え合わせは受験が終わってからにしましょう!今はただ自分の正義を貫いて、ひたすらに誰よりも努力して、自分の答えを出しに受験会場に向かってください!!
皆んななら大丈夫!!!!
山本先生
皆さん、それぞれ頑張っていることと思いますが、体調管理にくれぐれも気をつけて下さい。
時には息抜きもしながら、フレッシュな心で制作できるようにしましょう。予備校などで缶詰になって制作していると息が詰まってしまうし、心が感動したり動いたりしないと良い作品はできないと思います。
受験というと、僕の高校時代サッカー部の恩師の「正しい努力をしなさい」という言葉を思い出します。これはただやみくもに頑張り、自分なりに努力しているつもりになるのではなく、相手が求めているものは何なのか、努力の方向性が間違っていないかを確認しながら行動しようという意味です。求められている事は何なのかを考えながら入試本番でも実力を発揮して欲しいと思います。Forza潤徳生!
秦先生
文章なげ~~よバカ(最初に自分でツッコんでおきます)。
私が伝えたいことは誠実に作品と向き合うこと、それにつきます。
作品と向き合うとは「自分と向き合う事」に他なりません。
自分と向き合うことは大変な時も多々あります。見たくない面も見えてくるでしょうし、とても疲れることも多いです。
しかし自分がどんな画面が好きなのか。そしてなにより「心地よく感じるか」です。
「あっ、いいな」と心(魂)が感じるか。自分のその心地よさを見る人に提示できるか。提示したあとは見る人の自由です。見る側は「No」と言うかもしれません。その人の経験と感性で見るのですから。
大切なのは造った側は「自信を持って出せるか」です。当然、表現には気恥ずかしさやどう思われるかの怯えに似た感情はあります。自分が作品に出ているから当たり前です。しかしそれでもなお、相手が小さな子どもから大統領であっても「これは私の作品です」と自信を持って提示したい。そう胸の張れるものにしたいと常々作品を造りながら思います。
そして自分と向き合って厄介なのは「好きなもの」と「出来ること」が必ずしも一致しないからです。
「この作品いいな」とか「こんな絵描けたらな」と憧れても、自分の持ち味と違う事は多々あります。
高校生で受験する皆さんは受験までの時間がかなり限られています。その中で「自分の出来ること」と「向いている画面造り」これらをアドバイスも聞きながらかなり取捨選択しなければなりません。方向性を間違うと魅力は半減するでしょう。
心の声に嘘を付かないこと。「なんか違う気がする、、、」と気付いてしまったなら画面を直すしかないのです。大切な自分の作品だからこそ、物凄く冷めた目で見る冷静さも必要です。他人が描いた(造った)物を見るように見て「つまんねーな、、」と思ってしまったらその作品は駄目です。自分が自分の作品を好きになれないで人に提示しないでください。作者の「好き」が見たいのです。
表現は、「感動を増幅して相手に伝える」が基本だと思っています。モチーフがある課題ならばそれから得る感動を大切にし、それを誠実に表現してください。誠実というのは「バカ正直」とは違います。増幅して伝えるには「絵造り」が大切です。それもやり過ぎると「過剰演出」になってしまい、誠実に見えなくなってしまうことがあるのが難しいところですが、、、。
世の中にはいい絵、いい作品を造れる人が沢山いて、絵のうまい人も山程います。自分は絵が上手いなどと驕ったら負けです。勿論ある一定の自信は大切です。しかし自信と過信は別物です。
魅力的な作品を造ってください。健闘を祈ります。自分で自分の絵に感動できるような自分の限界を突破したような絵を受験勉強の中で経験出来ると良いですね。それは受験云々よりも長い人生で見れば大いなる財産になります。私もいい絵が描きたいです。
杉山先生
絵を描く事は幸せなことです。
1枚目の絵
2枚目の絵
3枚目の絵
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人生最後の絵
みんなは今、何枚目の絵ですか?
自分の描いた絵に良いも悪いもありません。
すべてが自分色にキラキラしているはずです。
それはあなたの人生の大事な時間を使って描いた絵ですから。
これからも描き続けてくださいね。
人生をかけて何枚描けるかな?
私は自分の命が尽きるまでに10000枚は描こうと思います。
栗原先生
二次試験初日の朝。カバンから腕時計を出すのを忘れて、まったく時間がわからない状態で試験が始まってしまったのを、受験から7年経った今でも覚えています。
たぶん焦っていたと思うんですが、試験開始時間の9時になったと同時に誰かの時計がピッとなったのに気づいて、これなら時間がわかるぞ!!!(1時間ごとだけど)となぜかうれしくなってました。なんなら別に時計とかいらないよねくらいには思ってました。今思うとテンションが謎。
私の場合はこんな感じでやらかしたわけですが、受験には予想外のできごとは付き物です。だからこそ、どんなイレギュラーが起こっても、焦りに流されず、自分の作品を完遂するための道のりを見失わないことが大事なんだと思います。
そして、その道を見つけ出すには手を動かすしかないです。試験までにあと何枚描けるのか、何時間使えるのか、計算してみてください。その時間で何ができるのか、何ができなきゃいけないのか、自分のやるべきことを自分で考えて進みましょう。がんばってね!