書道では1学期に、次の項目を学習してきました。
- 書道Ⅰ:隷書『曹全碑』、中国の唐時代初期の作品『孔子廟堂碑』『九成宮醴泉銘』『雁塔聖教序』、日本の奈良時代の作品『隅寺心行』
- 2年書道(書道Ⅱ分野):中国の西周時代~後漢時代の作品『召尊』『石鼓文』『泰山刻石』『乙瑛碑』『曹全碑』
- 3年書道(書道Ⅲ分野):『散氏盤』『虢季子白盤』『張遷碑』『礼器碑』各種尺牘の草書
「書道Ⅰ」:細字の勉強として墨を磨り『隅寺心行』の写経にチャレンジしました。初めて墨を磨る生徒も多かったのですが、墨の世話をしながら根気強く丁寧に書き進めていました。奈良時代の写経生は1日7枚も書いたといわれています。昔の人はすごいなあと生徒と感心するばかりでした。
「書道Ⅱ」:今から1800年前~3000年位前の書を学び、書体の変遷も学びました。現代に生きる私たちが読める文字もあり、びっくりしていたようです。最初は、筆の穂先を隠すようにして書き始める「蔵鋒」が自然にできなかったようですが、学期後半は、自然にできるようになり、表現の幅を広げていました。
「書道Ⅲ」:古典学習では太い字の作品と細い字の作 品など対象的な作品を比較して書くことで、表現の幅を広げました。両極端な表現を体験する中で、自分が得意な書き方を自覚したようです。また、空海の『忽恵帖』を中心に手紙の書を学びました。草書でよくわからない字が多く苦労していたようですが、大胆な線の表現や、行の間隔及び揺れ、行末の処理の仕方など楽しめていました。
半紙作品を中心にご紹介いたします。(名前の部分は修正してあります。)