今年度も後わずかですが、一般受験はこれからです!いよいよこの時期がやってきましたね!今年は一般受験を決意した生徒も多く、いろいろな事に良くぞここまで耐え抜いたと思います。本番まで後少し!
今年は一般受験の皆さんに会うチャンスがほとんどないので、この場を借りて美術教員から激励のメッセージを贈りたいと思います!
河邊伸先生(油画担当)
みなさんにとってこの受験はこれまでの人生でも大きなイベントになりそうですね。現在の私にとっても当時の受験は大きなイベントだったようでいまだに時々夢に出て来てはうなされるぐらいです(笑)
見事合格して笑って終われれば最高ですが、高い倍率の大学であるほど残念ながら力及ばず悔しい思いをする人が割合的にはほとんどです。私の経験上、大学に落ちれば多かれ少なかれ後悔は残ります。だからどうせ後悔するならば少しでも後悔の残らない気持ちで試験に臨んだほうがいいと思います。いつも通りの力を発揮すれば受かる大学もあれば、それ以上の力を発揮しないと厳しい挑戦校もあることでしょう。もし自分にとってそこがかなりの挑戦校と位置づけているのならいつも通りではないものを残す必要があります。センスと度胸で試験という大一番で勝負を仕掛けられる人もいれば、開き直って自然体で試験に臨む事で逆にいつも以上の優れた作品を残す人など様々なケースがあると思います。
人によってさまざまですが結局のところは、受験という緊張した局面にあっても萎縮せず強い気持ちで、また楽しんで作品に向かえる人こそが大きい力を発揮できるのだと私は思います。逆にいつもと同じことをしようと意識するあまりに萎縮し、結果いつも通りのクオリティーすら維持できず合格できる大学を取りこぼすこともありえます。
そこで私から伝えたい事は「守りに入らない」ということです。学科試験もあるとはいえ、やることと言えばただ良い作品を残すということだけです。とはいえみなさんが行うのは本人の精神状態も大きく左右される作品制作です。試験で緊張するのは当たり前でそれはみんな同じです。でも緊張していても守りには入らないでください。守って得られるもの作れるものなどたかが知れています。
このメッセージで前向きになりいい結果に結びつく人がほんの少しでもいれば幸いです。逆に失敗しても私に文句は言わないでください(笑)どっちにしてもダメだったのだと自分自身を納得させるようにしましょう(笑)
山本彰先生(油画・版画担当)
私の高校3年時の大学受験は、残念ながら全て失敗してしまいました。
だからもしだめだったとしても私はThat’s all right!と言いたいです。
その代わり、悔しい気持ちを持って欲しいと思います。笑われても恥ずかしくても、自分がそれだけの努力をして来たのか。自分との戦いに勝てたのか。
他の分野で諦めた事や出来なかった事は、自分で選択した美術という道においては悔いなくやり切れているのか。その答えを知っているのは自分だけです。
その色を置くのかやめるのか最終的に選ぶのは自分です。
一筆一筆に責任を持って受験に挑んで来てください。Go For It!
佐藤賢志先生(彫刻担当)
担任も持ったりして3年間、みんながこの日を迎えるのを思い描いていました。伝えたいことは山程ありますが、最後のアドバイス。
「本番では没頭しないでください。」
僕がたくさん受験生を見てきた中で、良い結果を残せなかった人には共通点があると思っています。それは「受験という空間に負けている人」です。
皆さんが本番で急に上手くなることは、ほぼないでしょう。だからといって半ば諦めたりしていませんか?考えてみましょう、例えば参考作品になるレベルのデッサンが一度にそう何枚も出るでしょうか?それが極度の緊張を伴う本番なら尚のことです。つまり、難関大の受験と言えども蓋を開ければ最高の実力を発揮できている人なんてほぼいないのが現状なんです。
何が言いたいかというと、受験者のほとんどが上手なものを作るために集中しすぎて自分が今どんな状況なのかわからないってことなんです。これが空間に負けている状態です。必ず周りを見渡しましょう。「自分の作品は目立ってるかなぁ。」「なんか奇抜すぎない?」「あの人パクっちゃおう!」「構図が劣ってる!」「光綺麗だなぁ。。」とかとか。余裕をもって客観的に空間を感じていれば、自ずとやるべき事が見えてくるはずです。この「やるべきことが見えてくるかどうか」これが受験という空間に勝ってるか負けてるかにつながっていると思います。
もうみんなの実力は合格を掴み取るレベルは持っています。でもその場にいる全員に言えることでもあります。だからこそ、その場で何を感じ何を出せたのか、それが本当に大事なんです。
試験中にこんな事が頭をよぎってくれたら嬉しいです。心から応援しています!もうみんなたくさん頑張ったろうから今更頑張れとか言いませんよー!勝ってこーい!
p.s 時間配分は忘れずに!
光廣香苗先生(デザイン担当)
大変ですよね。お疲れ様です。
私自身はあまり受験に成功していない種類の人間ですし、残念ながら受験が死ぬ気になった思い出として残ってはいないのですが、そんな私ですら(本当はそうであってはいけないのですが)高3のときが人生で一番勉強した時期だったような気がします。皆さんはその自覚があるかはわかりませんが、きっとたくさん努力していると思うし、してきたでしょう。それが必ず結果に結びつくと言えないのが難しいところ、というか、むしろそう簡単に結びつかなくて当たり前の世界なのでしょうね。ただ、そういう経験がその人の考え方や自信を形作っているのだな、というのが大人になってみて、努力してきた人を見て私が思うことです。
つまり、今頑張っていることで皆さんは皆さんという人を作っていっています。すごいことです。そういう世界で戦おうとしている皆さんのことを心から尊敬しています。多分その時期は、思っている以上に自分本位になって大丈夫だと思います。
夜はできるだけ寝て、昼は甘いものを食べてください。
五十畑彩香先生(水彩・工芸・ウル美担当)
寒さと共にいよいよこの季節が来たな、と思って準備に励んでいる人も多い事と思います。私の受験の思い出と言えば、何回かあった実技試験のうち、2回も風邪をひいて熱を出したことがありました。そんな中ジョルジョをデッサンしたり、10キロの粘土をろくろ引きして大壺を作ったり、結果はともあれ、実力を発揮できたかどうかは言うまでも無いですよね。時間が経てば笑い事にもできますが、悔いが残る結果になってしまったらどうでしょう。そういう意味で私もいまだに時々夢に出て来て、うなされることがあります。
試験に向けて、積み重ねて来た量こそ人によって差はあれど、毎回の課題を平均して、自分の実力がどの程度なのかを実感していることと思います。試験ではそのいつもの力か、それ以上を出すべくして取り組みたいところですが、前述の通り体調が悪いとそれだけでパフォーマンスの質が下がります。試験のみならず、今後作品を作ることを続けていく上でも、特に健康でいることは重要になってきます。自分は大丈夫と思っていても、何かの拍子に緊張が途切れたりすると、この時期は特に体調を崩しがちです。ここまでコンスタントに課題をこなして来た人はある程度の実力はあるはずなので、ここからとてつもなく劇的に上達が見られる事は、正直少ないでしょう。予備校に居残って課題を深めていく事も大事ですが、試験を迎えるその日まで無理せずに、健康でいられることにも充分気をつけて残りの日々を過ごすようにして下さい。
福本健一郎先生(ウル美)
受験生の皆さん、最後まで諦めないで頑張ってください!!今の頑張りが、将来の夢や目標を叶えることにつながります。そして、とにかく、最後は「何が何でも合格するぞ!」というやり抜く気持ちが大切です。この攻める姿勢や気持ちは、今後、いろいろな事にチャレンジする時に必要になってきます。応援しています!